【中国ビジネスの罠】

日系企業が中国(アジア)進出でつまづく18の初歩的問題

当たり前の事ですが、当たり前が出来ないのが中国やアジアでのビジネスです。

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2003年当時に指摘した、日系企業が中国進出でつまずく初歩的問題点です。

すでに12年ほど経っていますが、まだまだ状況は変わっていないような気がします。

ご参考になれば幸いです。

(出典:「中国ビジネスは台湾人と共に行け」P25. 2003年 小学館発刊)

 

文書は一部 修正 加筆しております!

 

1、【事前調査・研究不足】

  進出決定のフィジビリティ・スタディ(F/S)をしっかりしていない。


  時間的に急いだり、急がされたりする場合やF/Sを調査会社やコンサルタント会社に丸投げ!

       結局、形式的にしか行っていない。

2、【相手を信用しすぎる

  中国側のフィジビリティ・スタディ(F/S)を信じて、その確認や検証をしない。


  中国語がわからない、翻訳費用がかかるのでその費用を節約してしまう。

       相手を信じて、口頭で話された内容と同じものだと信じすぎてしまう。

3、【言葉の壁、法務軽視

  契約時、時間がなく相手の作成した契約書の確認を十分にしないで契約してしまった。


        上述2と同様で中国語ができない。専門家がいない。

        ひどいケースでは空港で勢いで調印する(半ば強引に調印させられる)ケースもある.


4、【複雑化】

  複数の企業と契約する必要があり、責任の所在が明確にならなかった。

  合弁相手が複数ある場合、「聞いた」「聞いてない」問題が起こり、いつまでも問題が解決されない。

  
その後、関係悪化や利益衝突が発生する。場合によっては、最初から仕組まれている場合もある。


5、【不適材不適処】

  日本人「総経理」を本社 人事順で手配する。

  日常業務はすべて通訳を通さなければならず、社員とのコミュニケーション、管理が行き届かなかった。


  結局、言葉の問題なのか、総経理の能力の問題なのかわからない。

6、【信頼構築失敗】

  現地との合弁先や幹部、従業員との信頼構築ができない。

  現地の合弁先から派遣された副総経理の人的問題に社内の和が乱された。

  合弁相手から派遣される人材にいい加減な人が多い。

  
現地のパートナーと十分に協議や合意を確立する体制が作れない。

7、【事務処理能力 欠如】

  中国での事務処理に不慣れ。分からない。出来る人材がいない。

  会計経理がいい加減で、必要な手続きに困ることが多い。

  設立後、人材不足のため管理体制が整わない。


  基本的な問題、初歩的問題が解決できない状態で中国進出を検討する、初期決断に問題あり。

8、【内部崩壊】

  日本側のパートナー同士で意見が分かれた。

  拡大、縮小。撤退など、うまくいっている時は良いが、

  ひとたび問題が多くなると中国人パートナー以上に面倒なことになる場合が多い。

  国内でも起こりうる問題を、海外にまで行って起こす最悪のケース。

9、【雇用問題勃発

  賃上げ要求やストライキ問題が頻発。

  中国人幹部や労働者など雇用の際、賃金交渉で駆け引きに苦労する。

  雇用後も定期的に賃金値上げを要求される。

  台湾人や華人経営者も苦労する中国でもっとも厄介な問題のひとつ。

10、【概念の相違】

  現地従業員の技術レベルを過信しすぎ。

  十分な指導期間と指導体制が確立できない。

  指導する中国語のマニュアルもない。

  日本でのマニュアルがそのまま使えると思っている。

  会社設立、工場は出来てもいつまでも生産できない。

11、【目標設定ミス】

  中国進出がゴールと勘違いする。

  中国での製造ばかりに気をとられ、国内外の販売、営業に出遅れる。

  進出したがオーダーがおもったより売り上げ伸びない。

  生産しか考えないで中国に進出するのは、一昔。

  中国国内での販売、営業から、市場を世界に拡大していくチャンス到来に気づかない。

12、【コミュニケーションロス】

  技術者を現地に派遣したが、技術者のコミュニケーション能力に問題があった。

  「技術がある、経験がある、知っている、できる」と「伝える、教える、分かち合う」には距離があることを理解すべき。

  10の問題に関連する。日本人同士でも難しい問題、しかも相手は外人、ましてや中国人、、、、。

13、【人心把握出来ず】

  通訳や中国人社員に裏切られた、辞められた。


  人使いが荒いことでも有名な日本企業。

  条件さえよければすぐに転職するのが外国人労働者であることを理解せよ。

  また、働き甲斐のある職場、彼らの労働意欲を満たすシステムができているか確認する必要がある。

14、【コスト圧力】

  現地のコスト上昇についていけなかった。


  コストは必ず上がっていくものと心得て、しっかり事前調査が必要。

15、【見誤り】

  日本人駐在員のコストが予想以上にかかった


  日本人の駐在費用を「えさ」にしている不動産業者などが多数。

  優秀な日本人スタッフを使い体制を早く整えることと現地の人材を早く育てることどちらも重要。

16、【噂の真相】

  受け入れ団体、政府の対応が最初の話と違う。


  うわさの真相と真実を見極めることが大事。

  調査力と交渉力が問われるケース。

17、【放置プレイ】

  設立後、商社やコンサルタントがいなくなると何もできなくなる。


  設立は簡単、問題は設立後。会社を設立するだけなら、お金さえ多めに払えば、すべてがうまくいく。

  問題は会社が出来た後の運営、継続、関係構築etc。

  実はいちばん日本企業がわかっていないポイント!

  結果として「日本人が日本人を食いものにしている、だましている、おとしめている。」

18、【撤退は進出の要】

  撤退の判断が遅れた。


  致命傷を負う前に早く諦めるのも、重要な決断!

  撤退の仕方にも注意が必要!

  現在の中国進出企業が、すぐにでも検討をしておくべき課題。

  今、経営が順調でも、いつ政府&地方政府の圧力や日中問題で状況が変わるか分からない。

  順調な今のうちに撤退や譲渡を考えておくべき1

 

 

このほかにもいろいろあると思います。

また、今後 さらに精査改善したいと思っております。

ぜひ、皆様のご経験とご認識を教授ください。

また、気になる項目や説明不足など前向きなリクエストがあれば、ぜひお寄せください。

FUJI3

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Fuji3(富吉 桑)

Fuji3(富吉 桑)

日本と台湾を月半々のデュアルライフをしているビジネスマン。日系企業の台湾代表や台湾政府系シンクタンクの顧問をしている。台湾歴29年、台湾大学卒業(国際貿易系 ・大学野球部)、台湾輔仁大学で日本語講師4年半で約3000人を教える。その他、中国語講師やアジアビジネスセミナーなども行う。「台湾から中国・アジアそして日本を見極める!」がモットー。 一言:このブログを通して、アジア・台湾と日本の良さを伝えたいと思っています!              詳しい管理人のプロフィールはこちら