台湾人が日本人のアジアでの問題を解決してくれる

 - 中国・アジアで台湾人と一緒に成功する方10ヶ条

P8030041 P8030041 / KeroroTW

2003年(平成15年)に発表した内容を少し加筆、修正しました。

第1条、「台湾人から中国、華僑を学べ」

台湾企業が中国で活躍しているケースは少なくない。現地化、販売網の確立、人材教育の各面で一定の成功をしている。

台湾は日本と同じ島国として加工貿易で経済を構築し、その技術の大部分は戦前戦後に掛けて日本から吸収してきた。

日本と共に成長してきたと言っても過言では無い。

その経緯から台湾企業は「物つくりの心」を理解し、「製造生産に対する姿勢」「品質納期に対する考え方」が比較的日本に似ている。

そして、台湾の経済発展で培ってきた世界での経験を中国で実践している。

その台湾の経験を、今わたしたちが学ばせてもらう時期が来ているのではないだろうか。

 


第2条、「台湾人にあなたの会社の魅力を評価してもらえ!」

日本人はバブル崩壊から長い間自信を失っていた。アジアの台頭と戦後の自虐史観もリンクして自己否定をしている。かつての日本の自信はどこに消えたのだろうか。

しかし、外国・アジアから日本を見てみると、まだまだ多くの企業が日本市場や日本企業に興味を持っている。

しかし、今日本人には自分のいい所が見えなくなっている人が少なくない。

また、外国から見る魅力の存在に日本人は気付かない場合が多い。それは日本では当たり前だからだ。

売り上げや現在の業績だけでなく、技術力、サービス力、コンテンツ力、将来性など売り込むべき点はたくさんあるはずだ。

どのポイントをいかに外国に売り込むかは外国人(台湾ビジネスマン) に聞いたほうが早いはずだ。  


 第3条、「台湾人に進出の協力をしてもらえ!」(2003年)

新第3条、「台湾人に撤退の協力をしてもらえ!」(2015年)

2002年の「中国大陸地区投資環境與風険調査」(台湾区電機電子工業同業公会編集)では、最も推薦する投資場所を8箇所、

蘇州市区、無錫、寧波市区、蘇州崑山、杭州市区、揚州、杭州蕭山、青島などをあげていた。

台湾人は、中国進出に関しても豊富な経験を持つので、現地調査や事前計画案の設立にもよいアドバイスを提供してくれるだろう。

中国人のパートナーの選定や見極めなどでも十分にわたしたちの力になってくれるはずだ。

そして、今は逆に進出では無く撤退に関して多くのアドバイスをもらえるはずである。場合によっては、台湾企業に買収してもらうことも出来るかも知れない。

 


第4条、「中国での企業管理、人材管理には台湾人を使え!」

日本人の最も苦手とする問題が中国での人材管理だ。

そしてその延長線でいろいろな諸手続きができなくて苦労している。

もっとも大きな問題は、手続きが煩雑なのではない、人材管理ができないことと、言葉ができないことだ。

台湾企業で手続き煩雑に関しての不平不満はほとんど聞かない。

台湾人に、人材管理で力を発揮してもらい、各生産管理、品質管理、総務会計など各部署への指導と人材育成をお願いすれば問題は早く解決すると考えられる。

 


第5条、「中国での「関係つくり」「人脈問題」は台湾人に任せろ!」

台湾人は、中国人(華人)でもある。 中国語でコミュニケーションが成立し、同じ文化を共有している中国人を見極めることは、少なくとも日本人より得意である。

既存の台湾人ネットワークや華僑ネットワークなど、人脈、地脈、学脈などを利用して、巧みに使える中国人との関係構築を行う。

台商協会などの彼らの組織力と問題解決能力を使わせてもらうなども可能になれば、メリットは多いはずだ。

中国での市場開拓や販路拡大、中国国内の調達先、購買先の開拓などでも十分にそのネットワークと経験を発揮してくれるだろう。

 


第6条、「台湾にある日本式管理を導入せよ!」

日本企業が台湾で成功した経験を再度中国で活かすべきだ。日本が過去、台湾に輸入した日本的システムや台湾式に改善されたシステムを中国で使うことは成功の早道だ。

台湾に行けばわかるように、台湾には多くの日本企業が存在して多くのサービスを提供している。

その中には、まったく日本と変わらないサービスもあるが、台湾式にすこしばかり変更を加えられたサービスも数多く存在している。

台湾人は臨機応変にサービスや管理システムをその場その場に合わせていく柔軟性を持っている。また、当然中国語のマニュアルも作成済みだ。

すでに台湾や中国で成功している台湾企業の持っているシステムを使わせてもらうことができれば、アジアでの成功は早くなる。もしくは台湾企業と共同で作成していくことも可能だ。

ある日系ファーストフードチェーンのメニューラインナップは台湾のものを採用して、中国に進出している。自動車や高級品の販売システムは、台湾の販売マニュアルを使っている。

これらを台湾では「チャイナライズ(Chinalize)」すると言っている。

 


第7条、「台湾人と一緒に中国へ投資せよ!」

できれば台湾人と一緒に中国に進出する、共同で投資することも、リスクを軽減させるポイントかもしれない。

お互いに問題点や弱い点を補える関係になれば、成功の確率は高くなる。しかしこれには時間をかけてしっかりした信頼関係を構築する必要がある。

お互いに利害関係が一致しなければ、逆に後のトラブルの原因にもなる。

もちろん日本人、台湾人、中国人の三者で共同事業ができればベストだ。三者が三つ巴の協力関係を築ければ鬼に金棒、われわれ日本人にとって彼らは千人力になるはずだ。

もし、台湾人の参入をいやがる中国人がいたら、おおむねその中国人は信用に足りない判断して間違いない。  


第8条、「台湾企業に自分の技術や会社を売れ!台湾人と中国の会社を買え!」

最近の中国の技術輸出は凄まじいものがある。日本の技術も中国に買われている(奪われている)。

今後中国の新興資本と華商の華僑マネーが日本を飲み込んでいく危険性は高い。

今後知的財産の保護は、中国・アジアマーケットで成功するためには重要なファクターだ。

特に知的財産に関してわたしは「台湾には正当かつ安全に技術を売ることができる。攻めの特許戦略が可能!

中国は技術を守る。模倣品を摘発する。生産を止めさせる。守りの特許戦略が必要だ」と説明している。

台湾は長年の技術交流で、特許技術に関してロイヤリティーを支払う習慣がだいぶ浸透してきている。技術を売るなら台湾企業に売って新しいビジネスを展開すべきだ。

会社を売るにしても日本的感覚を持つ台湾人なら売却後も友好な関係を構築できる可能性は高い。

台湾人と共同で中国の工場や企業を買収することで、時間とノウハウを手に入れることができるかもしれない。

日本の技術と資本と情報が台湾のノウハウ経験と情報と人脈につながれば、中国で早期成功する可能性が出てくるはずだ。

 


第9条、「中国人と台湾人の交流のキーマンになれ!」

最近、中国の友人から「台湾人を紹介して欲しい」と依頼されるケースが増えてきた。

中国では台湾人工場管理者や優秀な金融マンが、いい条件で台湾系企業、中国系企業、華僑系企業に引き抜かれている。

中国の新興資本家や経営者からすると言葉の通じる優秀な台湾人と手を組むことが、彼らにとっても有利である事は明白である。

中国人からすると台湾人との交流は望んでいながらアプローチが少ないのも実状だ。(2003年時点)

今では多くの台湾人経営者が中国人資本家=中国政府と手を組み、その主戦場を中国本土に移している。

しかし、台湾と関係の深い日本が、積極的に台湾と中国のビジネスの接点を構築していけばその過程で大きなビジネスチャンスが生まれるかもしれない。

もともと、台湾と中国の分断に関係のある日本が、両岸の交流と平和のために尽くすのは人道的にも有意義なことではないだろうか。

 


第10条、「台湾から日本と世界を学べ!」

台湾人は、日本式感覚と欧米式合理主義と中国式商法をあわせもっている。彼らは非常に冷静且つ臨機応変にその場に必要なセンスで商売を行う。

日本人とは日本式、中国人とは中国式、欧米人とは欧米式、台湾人とは台湾式。台湾人の身の変わり様には、いい意味でも悪い意味でも舌を打つ。

彼らからこのしたたかな感覚を学ぶことができれば、日本人の好きな「国際人」に一歩近づけるかもしれない。

中国だけでなく長年アメリカやヨーロッパで商圏を広げてきた台湾人に世界のマーケット開拓に関しての協力をしてもらうことも非常に魅力的なポイントである。

さらに、台湾人の中には日本人より日本人らしい方、特に年配の方が多くいる。

彼らは最近の日本と日本人の変わりように心を痛めているが、本当に日本人の心で日本を心配している。

その最たる代表が李登輝前台湾総統だ。ぜひ、台湾の先輩方に日本のあり方を聞くべきだとわたしは考える。

 

 

もちろん、台湾人すべてが優秀なわけではない。台湾の中にも悪い人がいることも、当然の事実だ。

重要なことは台湾人 個人を見極めることと、その台湾人から見て自分が魅力ある人になることだ。

急に何かをしても、うまくいかない。急ぐと相手に足元を見られる。やはり、常時からの海外との交流を作ること。海外の人と顔と顔が見える交流を構築することが重要だ。

「台湾人だから」「中国語のできる日本人だから」「長く中国でビジネスを経験していたから」は、選考の基準にはならない。

あくまでも人を見極め、人と人とのつながりを構築すべきであることは、世界中どこへ行っても変わらないことを思い出して欲しい。

 

【出典:「中国ビジネスは台湾人と共に行け」2003年 小学館刊行】

 

【中国ビジネスの罠】中国・アジアでつまずく18の初歩的ミス! | Asia-Hacks アジアハック 【中国ビジネスの罠】中国・アジアでつまずく18の初歩的ミス! …

【中国ビジネスの罠】中国






・アジアでつまずく18の初歩的ミス! 【AsiaBizの基本①】アジアで欠かせない台湾人力 | Asia-Hacks アジアハック

 

 

 

 

 

 

今でも当時からの考えは原則 変わっていません。このほかにもいろいろよいお考えアイデアがあると思います。

ぜひ、皆様からの多くのアドバイス、ご意見をお待ちしております。今後も日台の交流のために精進して参ります。

気になる項目や説明不足など前向きなリクエストがあれば、ぜひお寄せください。

 

ありがとうございました。

FUJI3 拝

The following two tabs change content below.
Fuji3(富吉 桑)

Fuji3(富吉 桑)

日本と台湾を月半々のデュアルライフをしているビジネスマン。日系企業の台湾代表や台湾政府系シンクタンクの顧問をしている。台湾歴29年、台湾大学卒業(国際貿易系 ・大学野球部)、台湾輔仁大学で日本語講師4年半で約3000人を教える。その他、中国語講師やアジアビジネスセミナーなども行う。「台湾から中国・アジアそして日本を見極める!」がモットー。 一言:このブログを通して、アジア・台湾と日本の良さを伝えたいと思っています!              詳しい管理人のプロフィールはこちら