【AsiaBizの基本】

日本人の誤った中国人への10の思い込み その2

日本人の誤った10の中国観(5〜7)
   

昔からの中国への印象と

近年の中国ビジネスでの日本企業の失敗で一方的に作られたイメージ

 

中国人やアジア人への日本人の勝手な思い込みをニュートラルにしておかないと、

本当の中国やアジアは見えない!

 

 その1 思い込み1−4は、こちら

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思い込み5、中国人は日本人が嫌い

     →中国人はみんながみんなあからさまに日本人を嫌いなわけではない    

中国人は日本人を「憎んでいる」とか、「嫌っている」とよく言われる。

しかし、彼らは常時日本を憎み嫌っているわけではない。

日本人を見ただけで、怒りや憎しみが止まらない人は少ないと思う。

 

もちろん、多くの中国人は日本の過去を許しているわけではない。

この気持ちを逆なですると一気に爆発する可能性はある。

中国政府も日本政府の各種対応を政治的に利用し、

「軍国主義の台頭」や「過去の正当化」、「歴史の忘却」などと大げさに中国国民に伝える。

現在の中国人の日本への怒り、憎しみ、嫌悪はすでにかれらの実体験ではなく、

教育などによって与えられ作られてきたものであることも理解する必要がある。

基本的に多くの中国の人は今の本当の日本を理解してくれてはいない。

それは、中国に一方的に問題があるのではなく、日本(政府・外務省)側にも問題がある。


  

問題は、そのことを日本人は気にしていないと、相手に思われていることだ。

「歴史を知らない日本人」「それは過去のこと」と平気でなかったことにしたがる日本人が多いことは確かだ。

時には日本側の戦争の正当性や中国の誤りなどを主張する場合がある。彼らを無神経に逆なでして刺激しすぎる人もいる。

もし、彼らと冷静に歴史や政治の話を出来るまでになれば、中国通上級者と言っても良いだろう。

 

最近は基本的に彼らも昔のことをとやかく言ってビジネスチャンスを失うよりは、実を取る場合のほうが多い。

本当に個人的な人間関係を作りたいなら、彼らの本音を知りとしっかりとした自分なりの歴史認識を持つべきである。

ただし、自虐史観ばかりで、相手の主張を鵜呑みするような歴史観しか持てないなら、最初からあなたはアジアに行くべきではない。

相手の歴史観を無条件で受け入れるような、自国への誇りのない人間は最終的に軽蔑されるだけである。

 


思い込み6、中国では賄賂・裏金が必要だ

      →悪習を作ってきたのは日本人だ    

日本人の中国ビジネスでは、「中国での賄賂・裏金の効果や使い方」や

「賄賂。裏金で問題を解決した話」がよく聞かれる。

 

実際、中国人には「賄賂」の習慣がある。

近年 中国の大物政治家が「収賄」で逮捕されたとのは周知の事実だ。

 

この収賄問題と我々のビジネスの収賄・裏金とは全く質が違う。 

しかし、長年の悪習で「日本人はすぐお金で解決しようとする」と彼らに思われている。

 

日ごろ彼らと関係構築が言葉などの障害ででできないために、安易にお金で解決しようとする。

実は、言葉の問題ではなく、その人間の社交性と能力の問題なのだが、、、、

台湾人や香港人、華僑のように中国人といい付き合いができない分、お金に頼るのかもしれない。

 

問題は「お金」ではなく、日ごろからの付き合い、「関係」の構築だ。

「関係」は「お金」では作れないことを理解しないと、逆に危険だ。

 

 

 

思い込み7、中国に行けばコストが下がる

       →過去の話で、今では、、、、   

 

中国に行けば人件費や材料費が必ず下がると思っている人がいる。

もちろん一般社員や工員の賃金は5分の一から20分の一まで下げることもできるかもしれない。

しかし、賃金は必ず上がる。

また社員の教育費や福利厚生費、食費などいろいろなコストが発生する。

上記は2003年に書いた内容だ。

 

すでに、中国の賃金高騰は周知の事実だ。

今では賃金の高騰以外に、

「人材確保の難しさ」、「工員への福利厚生」、「工場の環境配慮への対策」など

地方政府からの要求、工員や組合からの要求など当初予定していなかった問題が

後から後から湧いてくる。

 

工員も当初の「仕事さえあればありがたい」から、より好待遇、好環境の勤務先を探しながら転職を繰り返す。

毎年、春節には長期故郷に帰る習慣も日本企業にとってはありがたくない習慣だ。

地元で情報交換を行い、戻ってこない工員、同じ待遇を要求してくる工員など

工員の地位がどんどん強くなる。

初めて、中国が共産国家だと思い知らされる。

 

しかも、工員や組合と直接交渉が出来ない日本人経営陣、なかなか妥協案を見つけられない。

結局、工員、組合の要求を受け入れていくしかない場合が多い。

ここでも日本人は「カモ」になる場合が多い。

理不尽な待遇で我慢してくれるのは日本人サラリーマンだけだと考えたほうがいい。

 

 

以上、文責は藤にあります。個人的な見解です。

2003年 小学館発刊の「中国ビジネスは台湾人と共に行け」の文章を中心に加筆、編集いたしました。

 

【AsiaBizの基本】日本人の誤った中国人への10の思い込み その1 | Asia-Hacks アジアハック
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今でも2003年出版当時からの考えは原則 変わっていません。

このほかにもいろいろよいお考えアイデアがあると思います。

ぜひ、皆様からの多くのアドバイス、ご意見をお待ちしております。

今後も日台の交流のために精進して参ります。

気になる項目や説明不足など前向きなリクエストがあれば、ぜひお寄せください。

皆様からの建設的なご意見をお待ちしております。

 

ありがとうございました。

FUJI3 拝

 

 

 

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Fuji3(富吉 桑)

Fuji3(富吉 桑)

日本と台湾を月半々のデュアルライフをしているビジネスマン。日系企業の台湾代表や台湾政府系シンクタンクの顧問をしている。台湾歴29年、台湾大学卒業(国際貿易系 ・大学野球部)、台湾輔仁大学で日本語講師4年半で約3000人を教える。その他、中国語講師やアジアビジネスセミナーなども行う。「台湾から中国・アジアそして日本を見極める!」がモットー。 一言:このブログを通して、アジア・台湾と日本の良さを伝えたいと思っています!              詳しい管理人のプロフィールはこちら